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初心者の剣道上達に必要なポイントをまとめてみました
心技体を鍛えるために、 剣道を習っている人たちもいます。
趣味でやっている程度ならまだしも、大会に出るようになると、「勝ちたい」と思うのが人間です。
しかし、大会に出た時になかなか勝てるものではありません。
今回は、そんな人たちに向けた、剣道の上達法を紹介してみたいと思います。
基本的なところからちょっとしたテクニックなど、参考になれば幸いです。
竹刀を振るスピードアップ
剣道といえば、やっぱり竹刀を使いこなすのが基本中の基本になります。
闇雲に反復練習していれば、スピードが上がるというわけではありません。
竹刀のスピードをアップさせるための方法を、いくつか取り上げてみましょう。
肩で振る
竹刀は、腕で振るのではなく「肩で振る」というのがポイントです。
これを意識することで、竹刀のスピードは飛躍的にアップします。
従って、手首や肘の角度はなるべく変えない意識もしましょう。
腕で振る意識をしてしまうと、手首や肘の角度が変わってしまい、こちらの隙も出来やすくなります。
そして、打突の最後に手首を使って、打突を鋭く決めていきます。
肩で振る意識を覚えれば、隙ができにくくなるので、防御のアップにもつながるのです。
ジャンプしながら竹刀を振る
「肩で竹刀を振る」と言う練習は、単純な反復練習も必要です。
しかし、ちょっと変わった練習方法も紹介してみたいと思います。
それは「 ジャンプしながら竹刀を振る」 というやり方です。
ちょっと滑稽に感じるかもしれませんが、 これは剣道の強豪校でも採用されている練習方法ですから、効果はあるものです。
- 竹刀を振りかぶると同時にその場で上にジャンプ
- ジャンプの頂点に到達したところで振り上げ
- 着地と同時に竹刀を振り下ろす
これをひたすら繰り返します。
この時にも、「肩で振る」という意識を忘れずにしましょう。
実際にやってみると、かなりきついことが分かると思います。
また、その場のジャンプだけでなく、前へのジャンプの素振りも、かなり効果的なトレーニングとなります。
踏み込みのスピードをアップさせる
「踏み込みのスピード」もプラス することができれば、さらに竹刀を振るスピードは上がるでしょう。
踏み込みのスピードをアップさせることで、竹刀のスピードもアップさせることができます。
一見、関係ないように思いますが、実は大きく関係しているのです。
素早い踏み込みができれば、そのスピードを利用して勢いで竹刀を振り下ろすことができます。
そのため、力まずに素早く振り下ろすことができるのです。
擦り足と瞬発力を意識
この場合、基本となるのは、じりじりと擦り足を 意識すること。
いつ踏み込んでくるのか悟られないように、足をスライドさせながら間合いをとるように訓練しましょう。
その上で、瞬発力を養うのです。
踏み込みの瞬発力を養うためには、竹刀を持った上で「面ッ!」と声をしっかりと出して練習する必要があります。
これはなぜかと言うと、「試合と同じ状況」で練習する必要があるからです。
試合では声を出しながら戦っていきますから、 その辺りのイメージをセットで覚えるようにしましょう。
竹刀の握り方を見直す
ここまで、竹刀のスピードアップに ついて話を進めてきましたが、そもそも竹刀の握り方が間違っている状態だと、練習してもあまり意味はないと言えるでしょう。
竹刀の握り方というのは、かなりその人の癖が出やすいものです。
基本中の基本となるのは、小指から順番に竹刀を握っていくということです。
「こんなこと、とっくに知ってるよ!」 という人たちも多いと思いますが、練習に疲れてきたり、試合で夢中になっていると、 気づかないうちに自分の癖で握ってしまうことが多いんです。
これだと必要以上に力んでしまうのでよくありません。
「勝てない時ほど、基本に忠実」です!
体当たり
次は、ちょっとしたテクニックに関しても説明してみたいと思います。
ちょっとずる賢いテクニックを覚えることで、勝利はより明確に見えてくるのです!
「体当たり」を習得するというのもとても大切な テクニックとなっています。
体当たりを習得することで、相手のバランスを崩すことができるので、竹刀を当てやすくなるのです。
「体当たり」 といっても、あからさまにぶつかったり、場外に相手を弾き出してしまうのは良くありません。
ポイントとしては、「体の軸を曲げずに、上半身からではなく、腰からぶつかっていく」 ようなイメージです。
「 今から体当たりするぞ!」というわかりやすさが出てしまうと、簡単に避けられてしまいますし、逆にこちら側に隙が 出来てしまいますから逆効果です。
「打突押したまま、体当たりする」ことを 意識しましょう。
そうすれば、相手がひるんだ隙に、素早く竹刀をぶつけることができます。
フェイントを覚える
美しく一本を取るためには、「フェイントを覚える」というのがとても大切です。
最もスタンダードなフェイントは「面を取ると見せかけて、胴を取る」 ということ。
面を打つ素振りを見せれば、相手は咄嗟に面を守ろうとするため、相手の竹刀が上に上がります。
そこで、がら空きになった胴を打ってしまおうというフェイントです。
相手が何を考えているかを意識して、技を出していくことが重要です。
このフェイントのコツは「脇をしっかりと締める」 ということです。
本格的に面を打ちに行こうとすると、こちら側の脇ががら空きになってしまいますので、そこから素早く胴に軌道修正するのは至難の技です。
ですから、すぐに起動修正できるように、脇をしっかりと閉めて、肘や手首の動きだけで「面を打つぞ」 という気力を感じさせなければいけません。
連続技
剣道には「連続技」というテクニックがあります。
初心者によくありがちな考えが「相手の僅かな隙を見抜いて、1打でバシッと一本を取る」 ということです。
確かに、これができればかっこいいかもしれませんが、 現実は漫画のようには行きません。
連続技を覚えれば、かなり勝利への近道になります。
小手面の連続技
連続技はたくさん存在していますが、オーソドックスなのは、「小手から面を取る」という 連続技です。
ここで大事なのは、「小手の部分が 捨て駒である」と悟られないことです。
勝負している相手が上級者ならば、 相手の踏み込みのあまさで「この小手は捨て駒。 二打目に何かがある」と悟られてしまいます。
そのため、 「小手から一本を取る」ぐらいの気持ちで踏み込む必要があるのです。
この時、視線の送り方にも気をつけてみましょう。
一発目の小手を打つ時に、 こちらの視線が明らかに2発目の面を狙っていると、「本当は面を狙っている」 とバレてしまうことがあります。
剣道上級者は対戦相手の目線にも注目しているものです。
ですから、目線も交えてフェイントを入れる意識を持つのもいいかもしれません。
連続技を繰り出すタイミングも重要です。
- 相手の動作が止まった
- 相手が後ろに下がった
このどちらかのタイミングで連続技を繰り出すと、成功する確率が高まります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
大まかではありましたが、剣道を上達させるための練習方法とコツをいくつか紹介してみました。
これらの やり方は、とり入れればすぐに勝てるというわけではありません。
地道な反復練習と、試合を積み重ねていく必要があります。
継続は力なりという言葉もありますから、 焦らないで取り組むようにしてください。
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