受けが寝技上達の重要な稽古になる理由とは?

武道家におすすめの情報

寝技は取りのみが練習ではなく、受けが寝技上達の重要な稽古

寝技は取りのみが練習ではなく、受けが寝技上達の重要な稽古

一般的に、柔道では、
  • 立ち技はセンスによるもの
  • 寝技は努力によって培われるもの

とされています。

 

柔道の熟練者であればあるほど、この事項は相当に根拠があるものとして確信されています。

 

寝技の練習をしていない人は、寝技は得意でなく、一向に上達もしません。

 

逆に、寝技の練習をしていたのであれば、相当に卓越した柔道家となるといえるでしょう。

 

なぜなら、寝技の練習はすればするほど、上達するからです。

 

立ち技を会得しようとすれば、相手の動きなどを読み切るセンスが重要となってきます。

 

寝技は、たとえ不利な状況に追い込まれていたとしても、経験によっては、十分に逆転する機会ともなり得えます。

 

寝技の得意な人から学ぶ

寝技をマスターしていくためには、当然ながら、寝技を得手とする人から習得すべきです。

 

これはとても重要な事項であって、指導者でありさえすれば、誰であっても構わないというものではなく、寝技を得手とする人から教わることが、寝技を習得するにあたって最も大切な事項なのです。

 

柔道の指導者であったとしても、寝技が得意でない人は少なくありません。

 

このために寝技を教わる人は、指導者である必要はなく、寝技を得意とする人であれば、先輩であろうが、後輩であろうが、誰であっても構わないのです。

 

後輩であったとしても、何ら関係ありません。

 

その後輩が寝技を得意とするのであれば、十分に教えを請う価値はあるのです。

 

 

変な癖がつかないように最初が肝心

具体的には、どのような事柄を教わるのかということですが、これは、どの部位をどのように持てば、余計な力を入れることなく返せるのか、などというものです。

 

そして、寝技を得手とする人から、寝技に関する自己の疑問点などを教わったり指摘を受けたのであれば、それらに基づいて何度も反復して練習をするのです。

 

当初の段階であれば、変な癖がつかないように、寝技を教えてくれた人に見てもらうのがよいでしょう。

 

最初が肝心ですから、しっかり見てもらい変な癖がつかないようにしましょう。

 

寝技の習得にあたっては、静止している状態からスタートして、慣れていくごとに徐々に実戦的に照らしたものにしていきましょう。

 

また、寝技の乱取り練習において、失敗を恐れることなく教えてもらった技やポイントを試してみましょう。

 

このようにして、独自に研究を繰り返すことによって、自然にその寝技を習得していくことに繋がります。

 

取りだけでなく受けも重要な稽古

立ち技でも同様なのですが、寝技は取りのみが練習ではなく、受けも欠くことのできない練習方法です。

 

受けを練習することによって、寝技の抑え込みの重要な点や、返す時に巧みな力の出し方などを、体に覚え込ませることが可能となるのです。

 

寝技が上手な人ばかりでなく、未熟であるといえる人から技を受けたとしても、その人にどのような点にスキがあって、どのようにすれば逃げられるのかを検討する機会があるといえます。

 

その人から逃げることができ、反対に自己の覚えた寝技によって、勝利できれば、その都度自分に自信が持てることでしょう。

 

こうした自信をつけていくことの積み重ねが、寝技の習得にあたっても大事なのです。

 

したがって、寝技の練習のおいては、受けの場合にも、身を入れて練習しましょう。

 

 

柔道の基本動作が寝技の基礎となる

柔道の練習の開始前に、受け身などをする機会があったと思います。

 

そのなかで行う基本動作が、寝技を習得するにあたって基礎となり得る、とても重要なものなのです。

 

抑え込む際に極めるために力は、絞りが有効です。

 

そして、反対に抑え込まれた際に逃げるための力を養うためには、えびや逆えびが有効です。

 

さらに、自己が下になってしまった場合に返さなければならないのですが、この力を養うのに適している運動が、蹴り・交差・回転運動などです。

 

このように寝技を習得するにあたっては、筋力も必要最低限は必要です。

 

このような基本的な事項を積み重ねることによって、寝技を習得していくことが可能です。

 

その反面、このような事項を怠っていたのではいつまで経っても寝技は身につかないでしょう。

 

柔道の寝技を学ぶならこちらがおすすめ

柔道で上達していくには

  • 一流の人がどのような練習や考え方をしているのか?
  • 一流の指導者がどこをポイントとして指導しているのか?
を知ることが、一番の近道です。
それらを知ることができる、おすすめのDVDがこちらです。
ぜひご覧ください。
柔道上達プログラム
世界選手権2連覇しオリンピック金メダリストの岡田弘隆先生の
柔道技を効果的に仕掛けるための
  • 『崩し方』
  • 『タイミング』
  • 『間合い』
  • 『スピード』
と様々な柔道の技の具体的なかけ方、連絡技や変化技など、『技の幅』を広げ、決定力を高めるための“秘訣”を伝授しているDVDです。
柔道ジュニア選手育成プログラム
講道館少年部指導歴20年の向井幹博先生の
  • 少年柔道家を真に優れた柔道選手に育て上げる極意
を公開しているDVDです。
  • 将来を見据えた基礎技術指導
  • ジュニア選手特化のトレーニング法
  • 小学生の目線での動画解説
などを中心に紹介されています。
柔道体力強化プログラム
柔道で強くなるためには、技術だけでは強くなりません。
体力という基礎があって技術が活かされます。
その基礎となる体力も、柔道に特化されたものが必要になります。
その
  • 柔道に特化した体力強化
のみを解説しているDVDがこちらになります。
これほど柔道に必要な体力強化を詳細に解説しているDVDは、他にはないでしょう。

柔道をしている人におすすめのラインスタンプ

柔道大会の結果報告に使えるおすすめのラインスタンプです。 柔道おすすめラインスタンプ
スポンサードリンク

関連ページ

寝技の強度を上げる「絞り」のやり方
「寝技をかけてもすぐに返されてしまう」「寝技をかけようとしても腕力で負ける」といった悩みを持つ柔道家は少なくないと思います。寝技が苦手だという選手にオススメしたい稽古法が「絞り」です。絞りは柔道家に必要不可欠な広背筋などを効率的に鍛えることができる稽古法で、特に寝技のパワーアップに効果的だとされています。道具不要・一人でも出来る・室内で出来るなど、手軽に出来てメリットが多いのも特徴ですね。絞りを行うメリット、より効果的に絞りを行うポイント、注意点などを紹介いたします。
寝技で上達するには?寝技が下手な人に共通している特徴は体重のかけすぎ
寝技が苦手だという方に多いのが寝技を行う姿勢に問題があることです。腕力や体重差ではなく、寝技が下手な人に共通しているのは「体重のかけすぎ」です。柔道の極意は、相手の動きに合わせて柔軟に動く技にあります。技から抜け出そうとする相手に合わせて動くことで、相手の体力が消費する本当の寝技が完成するのです。
腕緘を仕掛ける方法と逃げ方の具体的な方法とは?
腕緘は見た目こそ地味ですが、数ある柔道技の中でも「必殺技」と呼ぶにふさわしい強力なテクニックです。テコの原理を使って関節を極めるので一度決まるとほぼ脱出は不可能、腕緘が上手い選手は寝技で無類の強さを発揮します。本当に勝率を上げたいなら「腕緘のかけ方」だけを学ぶのではなく、「腕緘からの逃げ方」もしっかり頭に入れておきましょう。正しい対処法を知っていることが、試合でのピンチをチャンスに変えてくれるかもしれませんよ。
柔道で寝技をかけられたときの返し方4パターン
袈裟固めから抜け出すテクニック 横四方固めから抜け出すテクニック 崩れ上四方固めから抜け出すテクニック 肩固めから抜け出すテクニック を紹介いたします。