剣道の有効打の条件を知り稽古で意識することで上達する

武道家におすすめの情報

剣道の有効打の条件を知り稽古で意識することで上達する

剣道の有効打の条件を知り稽古で意識することで上達する

剣道は武道であり、その試合において勝敗を決めるのは、基本的には3人の審判の判定という事になります。

 

同じ武道である柔道には、

  • 技あり
  • 有効
  • 効果

など「一本」意外にもポイントとなる攻防があります。

 

しかし、

剣道には3人の審判の2人以上が有効と認めた「一本」以外に、打突によるポイントはありません。

 

2つの「一本」を先に取るか、制限時間終了時にポイントをリードしていた方が、判定勝ちとなります。

 

もう一度いいますが、剣道は武道です。

 

フェンジングのように機械に依る判定やビデオ判定もありませんし、審判に異議を申し立てるような事も有り得ません。

 

礼儀を欠く行為は反則になる

打突以外のポイントは反則に対しての罰則として、相手に与えられる物があり、反則を2回犯すと相手に一本を与えることになります。

 

最もポピュラーな反則は、場外に関してのもので、故意に競技場の外に出たり、相手を押し出したりする行為を禁じた物です。

 

その他にも多くの反則があります。

 

その基本的な捉え方は、
「剣道は武道であり、剣道で一番大切なことは、礼儀、相手を敬う気持ち」
という事です。

 

それらを欠くような行為は、反則の対象に成り得るもので、なりより試合をする資格がありません。

 

剣道で大切な礼儀や精神面の考え方 剣道修錬の心構え

一本が取り消されることもある

この剣道の武道としての精神は、競技に中に色濃く反映されています。

 

それは反則の場面ばかりではなく、例えば「一本」が決まったと判定された後でも、礼を欠く行為が見られれば、「一本」が取り消される事もあります。

 

「一本」を決め喜んで、相手に対し敬意を欠く、これも取り消しの可能性があります。

 

これは大変厳しい内容に思われるかもしれませんが、剣道は競技である前に武道であります。

 

練習の時、道場に一歩足を踏み入れた瞬間から常に意識していなければならない大事な事です。

 

ガッツポーズで一本が取り消しになった動画

 

 

竹刀や防具の手入れも重要

試合で使用する竹刀や防具の手入れは、相手や自分が怪我をする可能性があるので、日頃から気をつけておく必要があります。

 

竹刀、防具の不備は審判により反則と認められるケースも有り得ます。

 

特に試合で使用する竹刀は、

  • 重さ
  • 長さ

に規定があり、事前に検査を受けた物以外は使用できません。

 

竹刀のお手入れやメンテナンスの道具

有効打となる条件

先ほども書きましたが、剣道の試合では「審判の認めた一本」が勝敗を決めます。

 

この時審判は、柔道の試合のように、打突が技術的に有効であるかだけを見ている訳ではありません。

 

第一にその
打突の始動から終了までの一連の動作全てが、充実した気勢で行われたか?
を見ています。

 

これも剣道の精神の表れたものです。

 

「心技体」全てがそろって始めて打突が有効なものだったかどうか判断しています。

 

具体的には、

  1. 気合を示しお腹から声を出します。
  2. 気合を込め、打ち込みを行います。
  3. その打突が終った後も気を緩めることなく、続けて攻防が可能なことを示すため、「残心」をします。

これは、審判員規則に書かれている「有効打」の条件の一つです。

 

剣道の構えで決まる一拍子の打突 正しい構え方とは?

 

 

有効打になるように意識して稽古する

試合に勝つためには、道場での打ち込み練習で常に

  • 気合
  • 残心

を意識する事が非常に大切です。

 

有効打の条件として、打突が

  • 「適正な姿勢」

で行われたかも重要になります。

 

他のスポーツで言えば、「きれいなフォームで」、のような物になるかと思います。

 

打ち込みの姿勢が崩れていては、力強い打ち込みとは成り得ず、打突を続けることも出ません。

 

道場での打ち込み練習では、大鏡を見ながら行ったり、先生や仲間からアドバイスを貰いながら行うと良いと思います。

 

剣道初心者が強く正確な面打ちをするために必要な基本的なこと

竹刀のどの部分で打つか?

真剣の本当に切れる部位を「切っ先三寸」といいます。

 

竹刀でもこれと同様に

  • 中結から先革の10センチほどの部分

で行われた打突のみを「有効打」として認めています。

 

さらに、竹刀のこの部分が、

  • 相手の打突部位(面、小手、胴、突き)に正しい刃筋で行われた打突

に限定されます。

 

つまり、竹刀を振り回して、偶然に打ち込みが当たったとしても、それが有効打になることはありません。

 

これも練習で常に心において置かなければいけないと思います。

 

有効打を理解して稽古に活かす

上記に示した、審判が認める「有効打」が打てなければ試合で勝つことは出来ません。

 

「有効打」を打てる様に道場で練習する、これが唯一の試合に勝つ方法、ということになります。

 

「有効打」を会得するには、

  • 正確な竹刀操作

が必要です。

 

素振り練習は一本一本気を配りながら、竹刀を自由に操れるようになりましょう。

 

同様に、正確な足裁きによる、素早い体重移動が、「有効打」を生み出す土台になります。

 

切り返し、跳躍素振りなどの練習では、この点に注意しましょう。

 

剣道素振りの種類と動画

有効打を意識した稽古

かかり稽古は、試合時間中を最後まで戦い抜く

  • 体力
  • スタミナ
  • 気力

を養い、また

  • 「残心」を習慣付ける練習

にもなります。

 

厳しい練習ですが、試合を全力で戦うには、ましてやトーナメント戦を勝ち抜くには体力は必要です。

 

自分の限界に少しずつ挑戦してみましょう。

 

地稽古は、お互いに攻め合い有効打突を目指す、実践型の稽古です。

 

自分が練習してきたものが、どれだけ実戦で通用するのか試す、絶好の機会です。

 

道場内のライバルや先生にどんどん挑戦していきましょう。

 

最後に、試合に望むにあたり、あなたが道場で練習してきたことが出来れば良い、と考えましょう。

 

練習で上手くいかない打突は、「有効打」になり難いばかりでなく、相手に打ち込む隙を与えることになります。

 

相手に「有効打」を許さなければ、あなたは負けることはありません。

神奈川県警察剣道基本稽古メニュー動画

剣道で上達する方法

剣道で上達するには、それに必要な知識を学んでおく事が重要です。
知識がない状態で先生に指導を受けても、理解が深まりません。
逆に知識を持っていることで、理解が深まり、上達の速度は上がっていくでしょう。
こちらの無料メールマガジンでは、剣道に必要な情報などを配信しております。
ぜひ、ご登録ください。

剣道で上達していくには
  • 一流の人がどのような練習や考え方をしているのか?
  • 一流の指導者がどこをポイントとして指導しているのか?
を知ることが、一番の近道です。
それらを知ることができる、おすすめのDVDがこちらです。
ぜひご覧ください。
剣道上達革命
世界剣道選手権で優勝し、教え子を16回日本一に導いた香田郡秀先生先生の
  • 試合で結果を出せるようになる
  • 理想的な剣道ができる
  • 大人になって始めた人でも上達でき、試合で勝てる
  • 高段者に「動きが良くなった」と認められる
  • 子供が部活で大活躍でき、試合でも勝てる
  • 子供に効果的な指導ができ、試合で勝たせてあげられる
  • ライバルに勝てるようになる
ための、おすすめのDVDとなっています。
剣道強豪選手量産プログラム
2つの公立高校を全国制覇に導いた所正孝先生の
  • 手と足が一致するようになる
  • かたい動きがスムーズな動きになる
  • チャンスをものにできる動きが習得できる
  • 合理的な動きが自然にできるようになる
などが身につくおすすめのDVDとなっています。
少年剣道・上達プログラム
延べ3000人を指導し、多くの全国大会優勝者を排出している菅野豪先生の
  • 運動神経が良くない少年剣士でも試合で勝てる稽古法とは?
  • 子供剣士にありがちな、継足が歩み足になってしまう癖の矯正方法とは?
  • 鍔迫り合いで相手に圧倒されて何もできない小学生が見落としている基本とは?
  • 小中学生剣士が理解しにくい一足一刀と二足一刀の違いの教え方とは?
  • 鍔迫りからの引き技でいつも一本勝ちできる小学生がやっている稽古法とは?
  • いつも相手が打ってくるのを待って出ばな小手を打とうとする悪癖解決策とは?
などが学べる、おすすめのDVDです。

剣道の竹刀を安く買えるお店

剣道で最もお金を使うものといえば、竹刀ではないでしょうか?
確かに防具も価格の高いものにはなります。
しかし、竹刀は頻繁に割れたり、ささくれができたりして、剣道をしている間何度も何度も買い替える必要があります。
そこでおすすめなのが、ネット通販で購入することです。
仕組みの竹刀でも、店舗の竹のみを買うよりも安く購入することができます。
また、実践型や胴張り型などの竹刀の種類も豊富で、安く買うことができます。
ぜひご覧ください。

剣道おすすめラインスタンプ

剣道をしている人におすすめのラインスタンプです。

剣道大会の結果報告に使えるスタンプ

剣道おすすめラインスタンプ

日常で使える剣道イラストスタンプ

剣道おすすめラインスタンプ
スポンサードリンク

関連ページ

試合時間フルに戦えるスタミナと瞬発力を同時に鍛えるタバタ式トレーニング
年齢にもよりますが、剣道の試合時間は5分前後です。その間、動き続けるというのは、かなりの体力を使います。 それは、相手も同じですので、スタミナがある方が、試合の最終段階では有利になります。また、スタミナがあるという自信が試合を有利にすすめることができます。そのスタミナと瞬発力を同時に鍛えるトレーニングがタバタ式トレーニングです。
体の小さい人が試合で勝つために必要な稽古や上達の仕方
剣道で体が小さいことは、不利にはなりません。小さいことを活かした技や動きをすることで、自分より大きい相手にも勝つことができます。主に小手や胴を狙うことになるのですが、手首を柔らかくスナップが使えるようにすることが大切です。
剣道の上達や稽古や試合で役立つ知識や考え方
剣道はただ闇雲に稽古や試合をするだけでは、上達するのに限界があります。知識や考え方を学ぶことで、上達し試合でも勝つことができます。序盤戦、中盤戦、終盤戦での試合運び、スペースの上手な使い方、自分の剣道のタイプ、団体戦での総合的な勝利をするための自分の役割、理合を理解する、先の技、先々の先、後の先、いろんな種類の技稽古を習得するなどです。
剣道の試合で打たれるリスクが少なく攻撃するべきチャンスとは?
剣道では、相手が攻撃よりも防御を優先する時があります。それは、打たれるリスクが少ない時で、こちらが攻撃を仕掛けていくチャンスでもあります。その機会を多くし、逃さないためにはどうすればいいのかを紹介いたします。
剣道で勝つために実践すべき6つのポイント
剣道で勝つためには、いろいろな要素が必要です。技を出すタイミングであったり、技術力であったりします。また、テクニックだけでなく、防具や竹刀も、試合の勝負では大きく関わってきます。そんな剣道の試合で勝つために大切なことを紹介いたします。
試合で技を出す時に気をつけること、稽古で意識すること
剣道の稽古には、さまざまな稽古があります。それぞれに目的があり、その目的を持って稽古することによって、上達のスピードが違ってきます。掛かり稽古や地稽古の目的や注意点を紹介いいたします。
剣道で相手を攻めるべき打突のチャンスを知って一本を決める
剣道では、闇雲に打っていっても技は決まりません。相手の動きや状態を見て、相手が反撃しにくい時や防御しにくい時、スキが出来やすい時を狙って打突を決めていくことで一本になりやすくなります。その打突のチャンスの場面を紹介いたします。
背の低い人が有利になる剣道の試合で勝つための戦略や稽古方法とは?
どんなスポーツや武道でもそうですが、背が低いことは、不利なことが多いです。しかし、それでも試合では勝たなければいけません。何も考えずに試合をしたり稽古をしていては勝てないでしょう。小手や胴を得意技にするなどの、戦略やそれに基づいた練習が必要です。