柔道子供が楽しいと練習で感じる具体的な方法とは?

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子供のうちは「勝つこと」だけを考えていても柔道が楽しくない

柔道を長く続けるためには子供のうちから「土台作り」を大切に

子供のうちから柔道を始める方には、様々な動機があると思います。

 

  • 「体を鍛えたい」
  • 「進学に有利になる」
  • 「親に言われたから」
  • 「友達が道場に通っていたから」

…などなど、柔道を始める理由は個人によって千差万別です。

 

もちろん、幼いうちから
「強くなりたい」
という理由で柔道を始める子供も多いでしょう。

 

「強くなりたい」という根源的な理由は、柔道家として成長するために大切な起爆剤となるはずです。

 

強くなりたいという動機のデメリット

ところが「強くなりたい」という動機で柔道を始めた子供ほど、大人になるまでには、柔道をやめてしまいがちだということに注意しなければなりません。

 

オリンピックや世界柔道で実績を残した選手が、
「兄が柔道をやっていたから」
「親に言われてしぶしぶ柔道をやっていた」
なんて動機を語っているのを聞いたことはありませんか?

 

思い返してみれば、不思議なほどに
「強くなりたかったから」
という理由で長年柔道を続け、そのまま世界的な選手として知られるようになった選手は、ほとんど思い当たりません。

 

なぜならば「強くなりたい」という動機で柔道を始めた子供たちは、勝ち負けにこだわりすぎるあまり、試合で負けただけですぐに挫折してしまう傾向にあるからです。

 

  • 強くなりたい、試合に勝ちたい、でも相手が強くて勝てない…

心の未成熟な子供たちは、たったこれだけのサイクルで柔道への意欲を失ってしまいます。

 

それでもあきらめずに修練を続ければ、いずれは強くなるはずなのですが、子供たちの心には
「自分は柔道をやっても強くなれなかった」
という印象が強く残ってしまいます。

 

成長する楽しさを体感させる

すなわち、子供のうちは「勝つこと」だけにこだわっていると、柔道の楽しさを学ぶ前に挫折してしまうということなのです。

 

試合で勝つことも大事ですが、最初は基本的な動きや技を少しづつ覚えていくことで、柔道を通して

  • 「成長する楽しさ」を体感

しなければなりません。

 

柔道家としての成長を自分自身で体感できるようになれば、例え試合で負けても

  • 「あの技を磨けば勝てるかも」
  • 「苦手な動きを克服すれば強くなるかも」

と、自ら改善策を打ち出せるようになるはずです。

 

そうやって自分で出した答えが、後の試合で「勝利」という結果で現れたとき、ようやく子供たちは「強くなった」と実感できるのです。

 

これは子供たち自身というよりも、指導者が気を付けるべきポイントと言ってよいでしょう。

 

勝つことにこだわった指導が100%悪いとは言いませんが、そうした厳しい指導法が、子供たちの柔道への情熱を奪うこともあるのだと心に留めておいてください。

 

「才能ある子供を見つけるためのふるい」
として厳しい指導する方も少なくありませんが、それよりも
「どんな子供でも強くなれる適切な指導」
を目指してみませんか?

 

子供への柔道指導では「土台作り」を大切にすべき

子供たちに指導を行うときには、「勝つこと」だけを大切にしているようではいけない、と前項でご説明しました。

 

では、子供たちに柔道を教えるにあたり、最も大切な要素とは一体なんなのでしょうか。

 

結論から言えば、それは

  • 「土台作り」を丁寧に行う

ことです。

 

誰もが知っているはずの、ごくごく当たりまえのことですが、柔道を始めたばかりの人間には、徹底的に「基礎」を叩き込まなければなりません。

 

新米柔道家はまず

  • 礼儀

から始まり、

  • 立ち方
  • 姿勢
  • 足さばき
  • 受け身

と、柔道家にとっては当たり前の技術を覚えていくべきなのです。

 

 

基礎ができていないと長続きしない理由

しかし「勝つこと」だけにこだわった指導者は、時に基礎をおろそかにすることがあります。

 

相手の意表を突くような技の指導や、相手の攻撃に耐えるための筋トレなどのメニューを、子供に課してしまうのです。

 

確かにそうした練習を行えば、一時的に勝率を上げることが出来るかもしれません。

 

ところが基礎をおろそかにした柔道が通用するのは、幼い間だけ。

 

初心者同士の試合では「トリッキー」に見える動きも、熟練者から見れば単なる「雑な柔道」なのです。

 

いずれ基礎のしっかりした相手には対応できなくなり、負け試合が続いて
「柔道は楽しくない」
「柔道では強くなれない」
と落ち込んだ子供たちは、柔道界を去ってしまうことでしょう。

 

大切なことなので再三言いますが、柔道家として大成するためには、土台作りをおろそかにしてはいけません。

 

トリッキーな技も、倒れないための筋肉も、全ては膨大な時間をかけて作り上げた、柔道の基礎の上に成り立つべきなのです。

 

特に、基礎次第でどのような選手にも成長しうる子供たちに指導する際は、必ず基礎からしっかり固めて、柔道家として最高の土台を作っておいてあげましょう。

 

元全日本ジュニア代表コーチ・向井幹博さんの指導方法とは

向井幹博さんは、現在「子供たちへの指導法」の権威として知られる柔道家の一人です。

 

バルセロナオリンピックからアテネオリンピックまで、全日本柔道連盟強化コーチを務め、現在は講道館道場指導部課長を務めています。

 

柔道を指導する立場の方から

  • 「少年柔道が危ない」

という意見を聞くことがあります。

 

オリンピックでも数々の好成績を残し、世界のその名を轟かせる日本柔道。

 

しかしその裏には「勝つこと」だけにこだわって、適切な指導を行っていない道場の増加という実態があるからです。

 

事実、厳しい上に効果の出ない指導に落胆した子供たちが
「柔道は楽しくない」
と道場を去ることも多く、柔道人口は、じわりじわりと減少の一途を辿っているといいます。

 

このままではいけないと立ち上がった向井幹博さんは、子供たちへの正しい指導方法を広めるために、書籍やDVDを監修する活動を行っています。

 

あえて時代に逆らって「勝つこと」にこだわらず、いつか柔道家として大成するための「土台作り」に着目した、向井幹博さんの著書や監修DVDは、多くの柔道指導者から絶大な指示を誇っています。

 

土台作りは一朝一夕で出来ることではありません。

 

しかし時間をかけて作り上げられた土台は、柔道家にとっての大きな財産になるのです。

 

向井幹博さんの指導方法は、全てのジュニア柔道指導者に、必ず学んでおいてほしい理論に満ち溢れています。

 

向井幹博さんの「柔道ジュニア選手育成プログラム」の詳しい内容はこちら

 

「柔道ジュニア選手育成プログラム」を見て子供への正しい指導法を学ぼう

向井幹博さんが監修した本やDVDはいくつかありますが、子供たちへの指導方法を学ぶなら

  • 「柔道ジュニア育成プログラム」

というDVDがオススメです。

 

向井幹博さんの「柔道ジュニア選手育成プログラム」の詳しい内容はこちら

 

このDVDには向井幹博さんが考える

  • 「子供たちに必要な指導」のやり方

がギュッと詰まっており、指導者なら思わず唸ってしまうような、説得力のあるDVDプログラムとなっています。

 

「今すぐに勝つ」という怪しげな理論ではなく、

  • 「柔道家としていつか役に立つ技術」を身につけるための方法

が解説されています。

 

  • 受け身
  • 投げ技
  • 固め技

まで、子供たちが気を付けるべきポイントなどを、分かりやすく映像で説明してくれるので、指導者が見るのも良いですし、子供たちに実際に見せてあげるのも勉強になるかと思います。

 

また、意外と雑に扱われがちな「筋トレ」に関しても、適切なトレーニング量・トレーニング方法を解説してくれています。

 

子供たちは筋肉をつけすぎると動きが鈍くなったり、怪我をする場合がありますが、そうしたトラブルを避けるための筋トレ方法を知っていれば、リスクは最低限に抑えられます。

 

考え方から土台作り、そして筋トレの方法に至るまで、このDVDは常に「子供目線」で作られています。

 

子供たちに柔道を教えているという方、特に
「柔道が楽しくない」
「柔道をやっても強くなれない」
と嘆く教え子がいるという道場では、ぜひこのDVDを活用してみてください。

 

きっと、アナタが今まで行ってきた子供たちへの指導の仕方を、根本から変えてくれるはずですよ。

 

向井幹博さんの「柔道ジュニア選手育成プログラム」の詳しい内容はこちら

 

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