柔道の試合の勝率を上げるために寝技を稽古しよう

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柔道の試合の勝率を上げるために寝技を稽古しよう

柔道の試合の勝率を上げるために寝技を稽古しよう

柔道の立ち技は、ある程度センスや勘などが必要な場面が多々あります。

 

目線や瞬発力、心理戦など、わりとその人によっては差が付くものだと思います。

 

しかし、寝技はやったらやった分だけ必ず身につく、努力を裏切らない柔道技です。

 

立ち技に比べて地味なので、寝技の練習が嫌いな人も多いでしょう。

 

しかし、寝技を熟練している人は、ここぞという時にものすごい力を発揮することができます。

 

私自身、寝技が大の苦手で泣きながら稽古していたのを覚えています。

 

苦手意識を持ちながら稽古していても、やっぱり上達しませんでした。

 

しかし、恩師の言葉で、私の寝技に対する思いと稽古への情熱が、一気に変化したのです。

 

その恩師の言葉を紹介いたします。

 

寝技は裏切らない! 絶対にお前を助けてくれる

なかなか成績を上げられず、悔しくて居残り稽古をしていた時に、恩師に言われた言葉です。

 

  • 確かに立ち技で決めるのは気持ちがいいし、格好いいが、本当に強いやつは寝技ができるやつだ

ともおっしゃっていました。

 

立ち技にそこまでセンスがない私でも、寝技を得意になれれば、勝率は上がるのではないかと目が開いた瞬間でした。

 

寝技の稽古は一人ではできない

寝技は立ち技と違って、一人で稽古することが難しいです。

 

なので、自分の寝技の稽古に付き合ってくれる同期や先輩が必要でした。

 

「誰よりも寝技が強くなってやる」と決めてから、練習相手を頼みこみ、通常の稽古が終わった後も、私の寝技の稽古にずっと付き合ってもらいました。

 

とてもありがたかったです。

 

付き合ってもらってるんだから、「必ず試合で勝って成績を残して見せる」と意気込む原動力にもなりました。

 

基本は反復稽古

寝技では

  • 絶対に亀にならないこと
  • 相手を迎え入れる体制が一番強いこと

を叩きこまれました。

 

まずは自分の好きな寝技を一つ決めます。

 

私は関節が好きだったので、何度も何度も立っている相手を足を使ってこかすところから、実際に関節を決めるまでの手順を反復で稽古しました。

 

どんな試合でも、体が勝手にその動きをしてくれるようになるまで、何度も何度もしみこませるように反復するのです。

 

そこから相手に逃げてもらったり、反発してもらったりというのを繰り返します。

 

  • 嫌というほど同じ動作を繰り返し
  • 嫌というほど逃げられたときの対処法を練習

しました。

 

そのかいあって、どんな相手にも、寝技なら自分の方が有利だと思えるような精神と技を身につけることができました。

 

 

実戦で初めてわかる寝技の強み

寝技が嫌いな選手はすぐに立ち上がりたがりますし、亀の状態になることも多いです。

 

ですが、

  • そんな相手にこそ寝技に引き込んでこちらのペースで試合をしてやる

のです。

 

反復稽古のおかげで、寝技での体力の使い方もしっかり身についているので、相手が嫌がることを執拗にしかけていきます。

 

相手はスタミナが切れてきたり、イライラして手中力が切れてきたりしますが、そうなればこちらのものです。

 

瞬をつけば何度も身に着けた寝技の技術が勝手に出てくれますし、一気に形成逆転になることが多くなりました。

 

寝技で一本勝ちすることが増えると、自然に立ち技でも勝率が上がっていきました。

 

自分には寝技があるという強いお守りが出来上がっていたのです。

 

寝技は必ず自分の武器になる

寝技を体得すれば、立ち技なんか目じゃないほどの武器になってくれます。

 

特に試合の後半戦、寝技にもつれ込むことが多くなる時こそ、勝負強さを発揮することができます。

 

寝技だけは稽古量が物を言います。

 

立ち技に自信がなくても、寝技で膨大な稽古量をこなし、絶大な自信を得てください。

 

そうすれば自然と立ち技にもその力が生かされてきます。

 

寝技で実力をアップさせる

寝技を続けていれば、自分の底力に気が付くときがやってきます。

 

当時白帯だった私は、寝技を好きになり、寝技の稽古を誰よりもするようになってから、2年後にインターハイで入賞するようになりました。

 

泣きながら稽古をしていた当時、まさか私がインハイの常連になるとは、周りの誰も露ほど思わなかったでしょう。

 

どうか頑張って寝技を体得してください。

 

続ければ続けるほど、寝技が大好きになると思います。

 

 

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