大外刈りで一本を決めるタイミングやかけ方

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大外刈りで一本を決めるタイミングやかけ方

大外刈りで一本を決めるタイミングやかけ方

大外刈りを得意とする方からお話をいただきましたので紹介いたします。

 

私の得意技は大外刈りでした。

 

柔道は高校生の時に体育の必修科目としてやったのが最初でしたが、体格が良かったので、教科の先生に進められて、部活でもすることにしました。

 

当時で身長が178cm、体重が95kgと部活をする前の体型としては、少し肥満ではありましたが、当時としてはかなり立派な体格だったと思います。

 

部活初日、部室に行ったところ、3年生から1年生まで総勢で20人程いたのですが、自分と同じ1年生は7人いて、私以外
は中学でやっており、全員有段者でした。

 

これは失敗したかなと思ったのですが、とにかくやるしかありません。

 

なかなか技が決まらない

最初はまず受身から教わりました。

 

1週間ぐらいは受身と技の掛け方、強化運動のみで、乱取りはさせてはもらえませんでした。

 

一週間後、先生から1年生と乱取りをしてみろと言われしてみましたが、最初は全く敵いません。

 

何しろ、相手は有段者でこちらは始めたばかり、技を掛けられた時の防ぎ方も知らなければ、技をかけるタイミングも知りません。

 

その後、技の掛け方と防ぎ方を教わり、乱取りを繰り返す内に段々様になって来て、同じ1年生には簡単に投げられないように
なって来ました。

 

しかし、中々技が掛かりません。

 

教わった技を闇雲に掛けているだけで、得意技がありません。

 

そこで、先生にその事を打ち明けました。

 

 

先生からのアドバイス

先生は

  • お前は背が高いから背負い投げは不向き
  • 前に投げるのは内股
  • 後ろに倒すのは大外刈りか小外掛け
  • 相手をくずす時、またはくずれた時の連続技として小内刈り、大内狩り、払い腰

などを練習しておくように言われ、一生懸命練習しました。

 

特に大外刈りについて、相手を引いてくずす方法、押してくずす方法を徹底的にやりました。

 

その甲斐があって、1年生とは互角に戦えるようになり、時には大外刈りや内股で一本を取れるまでの腕前になって来ました。

 

ところが、自分の動きが知られて来ると技が中々掛からなくなって来ました。

 

それもそのはず、相手は私の得意技が大外刈りと知っているので、腰を引く、腕を突っ張るなどの防ぐ手立てをすれば、当然賭けにくくなります。

 

 

連続技で技が決まるようになった

そこで、前技(私の場合は内股)を掛けてくずし大外刈り、倒れなければまた前技と、連続技の練習をしました。

 

内股、大外狩り、また内股、大内刈り、払い腰から大外刈りといろいろなパターンを練習し、その甲斐があって1年生はもちろん、上級生にも技が掛かるようになって来たのです。

 

そして何度か対外試合に出ましたが、結構様になっていて、高校から柔道を始めた割には上々の出来でした。

 

黒帯は試験ではなく、1年生の正月の柔道連盟の連合稽古の白帯による勝ち抜き戦で5人抜きを果たし、初段を取りました。

 

その時は全て一本勝ちで、決まり技はいずれも大外刈りでした。

 

ところでこの技を決めるには、

  • 技を掛ける前に相手の体をくずす
  • その方法は相手を引くと相手は後ろに体を引くのでその瞬間技を掛ける
  • 相手を押すと相手は下がるか押し返して来るのでいずれかの瞬間技を掛ける
  • しかし大外刈り単独では決まりにくいので連続技の法が決まりやすい

と思われます。

 

それを練習する方がよいでしょう。

 

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